「自宅出産を、親にどうやって説得したの?」
と、以前に友人に聞かれて
それで出産当時を思い出してながら考えたんですが
自宅出産することで
親を説得はしなかったのです。
説得というよりも
親の不安を聞き出して
その不安を打ち消すような資料を
助産師さん(広島の前原英子さん)
に見せていただいて
ということをやっていたわけで
説得というより、「説明」です。
自分のこころは「自宅で産む」と決まっているので
そうしたらもう、自分に都合のいい情報しか
入ってきません。
わたしは1回目の自宅出産の時には
親の実家で産ませてもらったので
礼儀として自宅出産のハウツーだの
「説明」を両親にしたのですが、
2回目の自宅で家族だけ出産(無介助)の時は
自分の親は、無介助でやると言ったら
必ず反対するし、心配して、駆けつけてくる
と、分かっていたので
生まれるまで、内緒でした。
もちろん、子どもが生まれることは言っていましたが
今回は助産師さんを呼びません、ということは
言っていませんでした。
親を説得する労力なんて
使っている場合じゃないですから。
説得して、その山を越えたところで
そこには、なにもほしいものは無いですからね。
だから、この質問をもらった時おもったのだけど
この友人が、なんでそんなことを聞くのかというと、
1妊娠出産ということになんらかのブロックがある
2説得しなければならない人を自分の外側につくる
1→2 という状態で2 をいくらがんばっても1 は改善しない
3自分の妊娠出産にたいするブロックがなになのかを内観する
1→3 の方が効果がある(妊娠できる)ということなんですね。
これは、自宅出産に限らずなんだけど
やりたいことは、誰も説得しなくても
大人なんだから自分で勝手にやったらいいとおもう。
出産はじゅんすいで主体的なこういなのだから
一番に尊重されるべきは
産む本人の意見だとおもうんだよね。
お母さんたちは
いろいろと人生の先輩として
アドバイスをしてくれるんだけど
愛情はあれど
アドバイザーとして適役かどうかはわからない。
たとえば、
わたしの母の世代(1947年生まれ 団塊の世代)は
自分が生まれる時には自宅で誕生して
自分が産む時には病院で産む
人がほとんど、という
とっても妊娠出産の文化的歴史の中で
変化のある時代に生まれた人たちなのです。
その子どもたちが「自宅出産がしたい」と相談しても
実体験が無い人が多いので
本人たちは、とても不安が強くて
氣楽に相談にのれないのです。
相談するなら
自宅で子どもをばんばん産んでいた世代の
おばあちゃんにするか
今また日本で、地方を中心に増えている
子だくさんの家族たちの
お父さんお母さんに会いに行くのが良いとおもいます。
自分の頭の中に
「許可を得て説得しなければならない人リスト」
を作って、誰かを説得できないから
好きなことをしないのは
「ほんとうは、自分がそれをやりたくないから」
なのです。
「ほんとうは自分はそれを絶対にやりたくない」
を、自分で認めると楽になりますよね。
妊娠したい ⇄ 妊娠したくない
自分の中で、相反する希望を
両方願っていたら
なかなかほんとうにはなりません。
ある友人は
妊娠したいんだけど
なかなかしない、というので
話を聞いてみたら
「そもそもセ ッ ク スが嫌い」
というブロックが上がってきて
そりゃできないだろ!!
ってなりましたよ。
でも、こういう人は
けっこう多いよね?
あとからだったら自分でつっこんで
笑えるようなことでも
自分ではっきりと認められるようになるまでには
意外と時間がかかったりするものですね。
てらぞのゆう
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