モモが生まれてもうすぐ3年。
産後2〜3ヶ月は私はモモとずーっと寝ていた。
脳がぱかーんと開いて
ありえないくらい幸せだった〜
部屋がキラキラして見える
赤ん坊とソラがますます可愛く見える
嬉しくて涙がでてくる
ご飯がおいしすぎる
お世話がうれしすぎる
産後このくらいは3ヶ月は寝ていられる
という準備をしないと
わたしは出産に臨めない。
(身体のことを考えたら3ヶ月は寝ていたい!)
だからうちは子どもが
間をあけて二人でぎりぎりだったなぁとおもう。
証太にそうそう仕事を休んでもらうわけにもいかない。
わたしが自分の世話をしてもらいたいのは
証太しかいないので。
うちの母や、証太の母も
ありがたいことに
手伝いに来てくれようとするけれど
他の人ではだめなのです。
ソラを産む前のわたしは、
いろんなことにあまりこだわりのない人だと
自分でおもっていた。
転勤族で育ったし
どこでもいいし、友だち誰でもいいし、
仕事もなにやったって生きていけるとおもってた。
あんまり人のことは興味がないし
自分のことだけやってたら
関わりはなるべく少ないほうがめんどうがなくていいとおもっていた。
ところが、いざ妊娠して
出産の準備に一からあたってみると
今まで知らなかったこだわりが噴出。
出産事情なんてそれまでほとんど知らなかっただけに
びっくりの連続だし。
まず、病院で検診に行ってみる
そうすると
病院で産みたく無い。
会陰切開ってなんですか〜?
分娩台って、なんだこれ?
エコー検査毎回毎回、多すぎることない?これだいじょうぶなん?
体重増えすぎっておい、越権やろう?
父親が立ち会う時には勉強会にでてもらいます?なんでだ?
だいたい毎回待ち時間が長すぎるんや!
助産師さんが立ち会わないと出産できないんだったら
医師ってなんのためにいるんだ???
助産院も調べたが
助産院でも産みたく無い。
いい助産師さんだったんだけど
やっぱり人の家だしリラックスできないー!
選択肢は自宅出産しか無かった。
単純すぎてすみませんが
そう言うしかない。
もうね、
「こんなことばっかり言ってわたしはワガママですか?」⇩「いやいやいや、これわたしの仕事やし、わたしが決めることちゃうの?」⇩「この仕事を好きなように後悔しないようにするために、ワガママいいまくったる!」
こんな風に思考は移り変わっていったわけです。
✳︎
ソラの出産の時は、今住んでいる家を
つくっている最中で落ち着かなかったし、
母親のご飯を食べたかったし、
証太をまだ頼りにできなかったので
わたしの実家の父と母を説得して
実家出産をさせてもらった。
あの時の父と母は偉かったね。
凄腕出張助産師さんの助けもあって
結局、説得に応じたのだ。
最初は「自宅出産大反対!」だったけれど
良い助産師さんに出会えて
実際の「自宅出産」を目前でやってみせたら
産後は「自宅出産大賛成!」の人たちになっていた。
大感動だったみたい(そりゃそうだ)
でもって、わたしは自宅出産ならぬ
実家出産を体験して
満足。
助産師さんはとても
良い人だった。
しかし、
二人目になると
やはり助産師さんもいない方が
いいなぁ・・・
家族だけで産んだら
もっとリラックスできるし
氣を使わずに済むなぁ・・・・
という気持ちにあらがえず
モモの時には
いちばんミニマムな家族だけの出産にしてもらいました。
説得するのは相方だけ。
(双方の実家には内緒にしてた。説明しても心配させるだけだし)
そしたらやっぱり
とても良かった。
大満足。
もう、まったく完璧でした。
こんなにうまくいった仕事も
体験したことが無い。
おもうに、
出産っていうのは
セッ クスの成就したもので
セック スというのは
あまりにも私的なもので
究極的に
個人的に、個人と個人が二人でするもので
(3人とか4人とか、いろいろあるでしょうけど
受精の瞬間はやはり2人だとおもうので)
なので、わたしは受精の相手はいて欲しいし
家に子どもがいるのは当たり前なので
子どもにもいて欲しい・・・
そこを頭で考えたわけではないのですが
出産の前なんか、わたしは
ほとんど動物です。
感覚しかなくなっている。
モモが生まれてくる前、
証太は家事を全部やっても、
それに加えて
仕事もできると思っていたんだよね。
だから窯焚きの予定もふつうに立てていた。
(結果・・・できなかった ←あたりまえ^^)
彼のつくるご飯はいつもほんとうに美味しくて
わたしは尊敬している。
冷蔵庫と野菜箱を見て、
いちからつくるご飯ができる男の人。
わたしはできないけど
魚もイノシシも捌ける人。
でも、そんなご飯って時間かかるよね。
3食ご飯をつくって
掃除して洗濯して子どもを見てたら
焼物の仕事なんかできるか???
(そんな仕事じゃないだろうに)
結局、モモが生まれた年2016年は
窯焚きができず。
毎年の窯焚きは、出産くらいの熱量の仕事だなということが
よくわかったのでした。
(毎年、出産してるんだなぁ〜✨)
証太はそれ以来
「すべての主婦を尊敬してる」と言っています。
経験してもらえて、よかったよ。
「俺だって主婦くらい、やればできるよ」
と、おもっている男の人なんて
急にやってもまずできないですよ。
体験できる時があったらいいとおもうんだけどね。
ゆ