2017年09月17日

窯出しと、福岡個展のお知らせ


4日ほど前から、窯出しを始めました。

(動画:Instagramにとびます)
2017-9-15 ☀︎<br />窯出し<br />#窯出し























まだ熱ののこる窯から焼物を取り出すのは
わくわくする時間です。
証太は代謝がいい人なので最初のうちは汗ぐっしょりなんですが
9月に入って急に肌寒い日もでてきたので
手伝いのソラは、率先して窯の中に入っていました。

二女:モモも3歳と5ヶ月目。
お手伝いしてくれるようになりました。
まだおっぱいは飲みながら、しっかりお姉さんになっていくのが面白いです。

うちの場合は、
仕事と、遊びと、暮らしと、子育てと、
すべてが渾然一体になっている家です。
家もほとんど一体型だし、全てが一緒。

子どもが手伝う、と言い出したら
大人の都合はさておき、手伝いの時間の開始。
やりたいと言ったら始める時です。

最初はちょっと大人はたいへんなんですが
これは後々から考えたら合理的な氣がします。
子どもの中にそもそもある情熱が燃料ですから
すごくスムーズです。





✳︎✳︎✳︎




窯出しを終えたら次は
9月29日から、
福岡県で個展を開きます。
証太の故郷:福岡での個展は3年ぶりです。


今回会場は2箇所です。

梅屋.jpeg












(画像お借りしました)

福岡市早良区石釜870-1  Tel 092-872-8590

こちらのハナレ「koya」にて今回の窯出し作品を中心とした陶展を開催いたします。
寺園証太が全日おります。


2017.9.29(金) → 10.9(月・祝)
11:00 〜 18:00

会期中10.2(月), 3(火)は休み。
最終日は17:00まで。
























スクリーンショット 2017-09-17 13.12.12.png



















福岡市中央区平尾3-5-1 Tel 092-791-3387
(画像HPよりお借りしました)

平尾にある「花屋マウンテン」にて備前焼の花器を中心とした展示をいたします。

花屋マウンテンは福岡での2011年の初個展の時に
2012年の2回目の個展の時
前を通りかかって花のセレクトがすごく氣に行って
それから福岡で個展を開く際には毎回お花のお世話をしてもらっています。

店主も山が好きな素敵な人です。

マウンテンにたくさんの備前焼花器があったら、シゲくんはどう使うかな?と
考えただけで楽しいです。

2階には6席、お茶を飲むスペースがあります(19時から21時)
会期中は証太のカップを使っていただける予定ですのでゆっくりしていただければとおもいます。


2017.10.3(火) → 10.17(火)
15:00 〜 21:00
会期中10.12(木)13(金)14(土)は休み。



会場2箇所の場所は離れていますし、日程も別ですのでお氣をつけください。
またそれぞれ詳しくご紹介させていただきます。





(てらぞのゆう拝)
posted by terra at 13:02| 岡山 ☁| Comment(0) | 窯焚き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月31日

Kamataki Movie


てらぞのゆうです。

今は窯焚き、いよいよ上口をきって
窯の中の火が見えてますます楽しい時間になってきました。

2017-8-30 晴<br />午前1時過ぎうわ口を切る。<br />今回は前焚きが少し延びたので、予測よりもゆっくり。豪雨の時に窯の中が雨に浸ってしまったことの影響がでる。これが焼けにどうでるか。すべては必然。楽しみだ。<br />.<br />#2017窯焚き<br />#kiln<br />#pottery <br />#ceramics <br />#bizen<br />#woodfirekiln




窯焚きに興味はあっても
見にはこれない遠方の方へ
去年の窯焚きの映画を友人が撮ってくれていたのを
紹介いたします。


去年のわたしたちの窯焚きです。


Kamataki Movie

⇨   Kamataki




てらぞのゆうです。今、証太は窯焚き真っ最中ですが、今になって去年の窯焚きのムービーをご紹介します。この映画の作者、画家のRadek Predygier(ラデック)が今回の窯焚きにもたびたび訪れてくれて思い出したので。窯焚きは長時間関われば関わるほど、その良さがわかるみたい。ラデックは窯焚きの横焚きを手伝ってくれた翌翌年には、映画を撮ってくれました。わたしたち家族にとっては、年に一度のお祭り、祈りの時間、家族や友人の関係を改めて感謝する時。ラデックは「寺園家の窯焚きは時間が無になるのをかんじる」と言っていました。子どもの成長を強くかんじる時でもあります。40分くらいありますが、割と淡々と静かなかんじの映画です。さらっと観られると思いますのでお時間がある時に流してみてください。わたしたちは、とにかく窯焚きに惹かれて備前焼の世界に飛び込み、というか流れ着き、一年に一度のこの時間を大切におもってやってきました。一回一回がかけがえのない時間でしたし、一度として同じような窯焚きはありませんでした。「大変ですね」とよく言われますが、大変だとおもったことはありません。窯焚きをやりたくて、一年がんばっているのです。わたしたちの窯を焚いてくれている仲間たちは、みんな窯焚きが大好きな人ばかりです。良い波動で焚かれた器たちが、たくさんの人の幸せの助けになりますように。



(Shota Terazono: facebookより引用)




楽しい楽しいって、いいながら仕事をしていて、どうなのっておもう時がたまにあります。


備前焼って安いものじゃないから、



しんどいとか辛いとか大変だとか言っていた方がいいのかなと。



でも、自分の場合をかんがえたら


同じものだったら、楽しんで作っている人、楽しんで仕事している人に頼みたいな。



できれば、好きなことを仕事にして幸せに暮らしている人に仕事をお願いしたいとおもいます。


それは、スピリチュアルな言い方をすると、とにかく「良い波動」だから。


窯焚きだって同じことで、これ、嫌いな人がやったらずいぶん辛い仕事だとおもいます。


好きだからやっている、というのが本当は一番効率もいいし、クオリティも良くなるのです。



だからやはりこれからも、

真面目に自分たちの好きなこと、



幸せなことをしっかり感じて考えて生きていこうとおもいます。







posted by terra at 03:04| Comment(0) | 窯焚き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月26日

今年の窯焚き始まりました

おはようございます。

てらぞの家のゆうです。


2017年窯焚きが始まってから3日目の朝です。

今年は、6月に予定していた窯焚きが
証太のぎっくり腰で延びて
とうとう8月の窯焚きになりました。


2017-8-23 晴、たまに雨<br />窯詰め最終日<br />#2017窯焚き

窯詰め最終日。
今回は神奈川から来た助っ人コンちゃんと
いつも手伝ってくれるナッちゃんにたくさん手伝ってもらいました。

コンちゃん、なっちゃん
ほんとうにどうもありがとう。


ゆうは途中から猛暑のため腎臓が弱って
2日ほど寝込みました。

そうそう、腎臓の弱めな方がいらっしゃったら
氣をつけてください。

「夏バテだ」っておもっていたら
実は腎機能の低下だったりするので

「身体全体の力がでない」とか
「足に重りをつけているようだ」とか思ったら
なにはともあれ、数日横になった方がいいですよ。

腎臓は背中の真ん中あたりにあるので
そこを手であっためてマッサージするのもいいです。

あと、水分補給と、「塩」が足りてないことも多いのです。
詳しい話は東城百合子さんの「自然療法」などを読んだら書いてあります。

腎臓の弱い人には陰性と陽性があって
対処法がそれぞれ違うので
塩分をむやみに控えるだけだと
体質にあっていないことがあるのです。

そもそも塩分をとることを恐れなければならなかったのは
「食塩」をとっていたころの話で
ミネラルをたくさん含んだ「海塩」は
ちゃんと必要量とるべきもの。

暑い時期には塩舐めましょう。
いい塩に限りますが。



ゆうは最近、暑かったので足首を温めるのを忘れたり
ゆっくり湯船に浸かってかなったりしたのが
けっこう身体に来たかんじがします。

やっぱり「冷えとり」は良いんでしょう。

今はサンダルに冬用のアルパカのレッッグウォーマーで
過ごしてます。


笑っちゃうんだけど
40代ってほんと、体力が低下していくこと、
つまり老化を楽しむというか
認めていく時期なんだなぁっておもいます。

はるか昔からみんなこうやって
身体が動かなくなってきたとか
調子がよくないとか、変わらないことを
言い合っては、生きてきたんだな。


わたしは老化がけっこう楽しいと言ってはへんだけど
面白がってます。

身体、うごかん。



2017-8-23<br />薪窯の窯詰めは<br />焼物の仕事の中で一番<br />幾何学的な頭を使うところ。<br />もちろん体力も。<br />.<br />自分たちの体力の低下を<br />子どもたちの成長が<br />補ってくれる。<br />ソラはもはや重要なスタッフ。<br />この手元の仕事を<br />やってくれる人がいるだけで<br />どれだけはかどるか。<br />.<br />ゆうは手元はあんまりやらない。<br />証太は氣が短いから<br />家族だと言い方遠慮がなくて<br />腹立つのだ^^<br />普段あまりやらないご飯係を<br />この時ばかりはやります。<br />窯焚きで喧嘩したくないからね。<br />ソラは腹もたてずにすごいんだ。<br />どっちが大人かわからない。<br />.<br />今回は<br />神奈川から来たコンちゃん、<br />いつも頼りになる<br />なっちゃんのアシストがあって<br />ここまで来た。<br />.<br />おもうけど<br />友だちは天使だか神様だか<br />なんかそんな存在だ。<br />うちらはいつも奇跡的な<br />助けをもらって<br />この10年やってきた。<br />.<br />#2017窯焚き<br />#2番窯詰め<br />#ソラえらい<br />#homeeducator <br />#友だちありがとう


子どもをみていると
もう、病氣のとき以外は絶好調ですから
用事が無くても飛び跳ねている。

大人は体力を温存しようと
なるべく無駄に動かないようにしているのに。


窯詰め時期からはさきほどの
コンちゃんやなっちゃんや
いろんな方に
お世話になったんだけど

なによりも長女ソラが
「わたし今回、たくさん手伝うよ!」
と言ってくれて、元氣に動いてくれるので
ほんとに助かる。


ソラは窯焚き大好きなんだそうです。
もちろん今でも「お母さん抱っこ!」って言ってくれる
かわいい子どもですけれど
考え方といい、行動といい、
もうほぼ大人と対等。


子どもは
「お世話が必要な時期」を過ぎたら
ほんとうにパートナーとしてやっていける仲間になるんですね。



ソラにかんしてはもうわたしは
「子育て」してる感覚にないんです。
お互いのことを「相談」しながら「応援」しながら
「同居」しているようなかんじ。


わたしは自分に4歳と7歳離れた弟がいるし
友人の子どもの男の子もみてて思うけど
男の子の10歳だと、こうは行かないんですね。


男の10歳はまだまだ、子ども子どもしてて
やらせないと自ら手伝いできる子どもは少ないです。

女と男で発達が違うんですね。
小学校なんかでは同じことを男の子にも
女の子にもやらせていますが、無理が多いんだろうな。


ここは各人に対応していかないと
同じことを一斉にしていても
女の子は退屈だし、男の子にはまだ早い、というこも
多々あるでしょうね。

もちろん各自差があるので、おおまかな話ですよ。

こんなことで怒る男の人もいないとおもいますが。
念のために。


わたしは、子どもができてから
なにの話から始まっても
だいたいは教育の話に収束していきます。

これってわたしの身体の実践から来た生の教育論なんです。

子どもを学校に行かせていないから
(正確に言うなら「行かせていない」のではなくて
 「行かない氣持ちを尊重している」という)

受け取る人によっては
そこんとこがラフな人だと思われている節もあるんですが

教育のことを考えていないんではなくて
逆なんです。

わたしは相方に
「わたしは教育ママだよ」ってよく言うんですが

「教育ママっていうともうイメージ固まってる言葉だから
なにか他に言葉を作ったら」と言われています。

もちろん、一般的な意味でいう「教育ママ」じゃないですよ。
「お受験」やら興味ないですから。


しかし、わたしくらい子どもの教育について考えている人も
なかなかいない、とも言われます。
自分でもessentialな意味での「教育母さん」だとおもいます。

教育にかんしては良いと信じたことの「実践」しかしない。
ほんとうの氣持ちでやるしかない。
日々に落とし込むまで。
子どもの前にいる間の自分の態度
かける言葉の一つ一つまで氣をいれること。

「自分」なんかもうあんまり興味ないんです。

 今は「子ども」に一生懸命で人生OK。
一生懸命にできなかったら、きっと死ぬとき後悔するでしょう。


わたしが生まれてきてから
ほんとうに自信を持って
一生懸命やった、できる限りやった、って言えるのは
恋愛と出産と子育てだけなんですよね。

うちの猫たちみたいなもんです。

それだけは、もう
「これ以上はできないくらいやりましたので
 あとは流れにまかせてお願いします」の境地です。

・・・

ともかく、ソラ、本当によくやってくれています。
3歳のモモのお世話も自発的にやってくれて
「小さいお母さん」のストレスももう体験している。

もう、ほんと子どもに与えてあげられるのは
経験する場しかないんです。

家で仕事するっていうのは
そこんところが自分たちの生業と一緒にできて
良いところです。

昔は仕事の中で子育てと教育一緒にやっていたんでしょうね。







2017-8-24<br />明けて24日<br />本日正午から<br />窯焚き始めます。<br />.<br />かがみを閉めて<br />窯詰めおわり。<br />またこの時をもてて最高です。<br />全てに感謝したい時間。<br />.<br />#shotaterazono <br />#寺園証太<br />#bizenware <br />#bizen #備前焼<br />#firekiln #窯焚き






















2017-8-24<br />#2017窯焚き

8月24日、証太45歳の誕生日に点火しました。




(ゆ)


posted by terra at 06:02| Comment(0) | 窯焚き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月27日

6回目の窯焚き

こんばんは

今回の窯焚きが始まってから4日目の夜を迎えています。

もうすぐ0時。5日目に入ります。





わが家は焼物やで、家内制手工業。

ひと昔前に多くの人がやっていた暮らし方ですね。

今、この暮らし方ができるのは

わたしたちにとって、幸せなことです。





一年じゅう、いろいろなしごとがあるのですが

窯を焚くのは、その中でもとても特別な時間です。




大変だろうとよく言われるのですが

大変どころか、これがやりたくてやっているのです。

今回も、楽しくやっています。



窯焚きまでに気をつけることといえば

体調管理もありますが、



いい雰囲気で窯が焚けるには

家族や夫婦関係もよくないと。



もし喧嘩していたとしても

窯焚きまでには

すべて出し切って

いい関係でいられるように窯焚きまでに調整をしています。



いいバイブレーションが窯の中の焼物に伝わるように。

それから、作品を買ってくれた人たちに

いいバイブレーションが届くように。



これは、冗談でもなんでもなくて

物をつくる姿勢の基本的なことです。




結局、満足いくものをつくるには

技術もさることながら

生き方、人間、家族の関係、その全体が大切なんだなと

独立してから年が経つごとに

より、強くおもいます。






見学に来たいとおっしゃっていた方は

どうぞ。


おひとりおひとりにご連絡するというのが

窯焚きに入るともいつもできないので

ブログその他を見ていいかんじの時に

見に来てみてください。

火を焚き続ける男たちが楽しそうに働いています。




すこし雨が降ったりして

足元がよくないので

汚れてもいい靴を推奨です。












InstagramとFacebookで

写真、動画をあげていますので

興味のある方は、見てみてくださいね。




 ⇩

Instagram :
shotaterazono_yu_sora_momo


Facebook :
shota terazono




2016-5-31<br />日常まであと2日<br />年々早く感じる<br />窯焚きの日々

posted by terra at 00:10| 岡山 ☔| 窯焚き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月19日

窯をつくるところから



おととい10月の窯焚きの打ち上げをしたのだ。

友人のピザ屋 マンチズに

今回は60枚ピザを発注。

大人9人(ひとり風邪でおやすみ) 子供7人で 残らず食べた。



今回、窯に焼き直しの作品を入れてあげた関係で

伊藤環さんの家族もご招待。

環&香さん 「引っ越してきてよかった〜」
      「街でこんなことしたら近所の人がたくさん来ちゃう!」

よろこんでもらえてうれしいです。


環さんは釉薬ものを作っている作家さんで

いちばん初めは


「伊藤さん一家、引っ越したいんですって
 トシもちかいし、よろしく〜」

って連れてきてうちにおいていったのが出会い。


だいたい同年代だし

証太と環さんはけっこう同郷にちかい。



あとでわかったことだけど

証太の親戚のおじさんと

環さんのお父さん(お父さんも陶芸家)

は実は長い付き合いだったみたい。




まあ、いつかどこかで出会っていたのだろうなぁ・・・

というかんじだけど、


出会い方としてはベストだったんじゃないでしょうか。


わたしにとってベストな出会い方とは

「緊張感のない出会い方」です。

リラックスすることで人は魅力を発揮できるとおもう。




環さんと、相方の香さんはいつも

「薪窯はいい、すばらしい!」

と、薪窯愛を語ってくださるのだけれど



備前焼の修行をした人は


     「ふう〜ん? ・・・窯作ればいいのに !!!」
          

あたりまえだけど

薪窯に対するスタンスがカジュアル・・・

その場にいた備前の作家は

みんな自作の窯を持っている人たちだったの。



 だいたいみんな窯をつくるのは
 プロに頼むので
 自作で窯をつくる人は今は少ないんですが。



岡山の備前焼って、たぶん今の日本では最も

まだ普通に薪で窯焚きしている人が多い産地なのではなかろうか。


「薪で焚く」ということが

あたりまえで、特別じゃない場所です。

だから、うちはここに窯をつくった。

だって、他のところに行ったら

割木はどうするのか、土はどうするのか、

そして、最も困るのは窯焚きの手伝いを誰に頼めばいいのか。

その全ては備前にあるから、

ここが備前焼をつくるのには、いちばんいいところなのだ。

証太は、独立するころ

よく「焼物は産地の風土がつくるものなんだ」

と言っていた。

福岡っ子でとんこつラーメン大好き

やわやわのうどん大好きな彼は

福岡近辺で窯をつくる夢もすこしは見たとおもう。


でも、やはり焼物は産地のものなのだ。以上。


だから、備前焼って

全体が過去っていうか

ある意味取り残されているんだけど

ありがたいことです。

取り残されていてくれてありがとう。

そのまま残ってくれてありがとう。

プリミティブで、最高にかっこいい焼物だと

わたしたちは今もおもいます。



釉薬ものの方から焼物に入った作家の方たちは

薪窯が特別なかんじがするのでしょうが

備前焼においてはまったく普通です。




窯焚きは、

誰でもがすぐにできることじゃないのです。


マニュアルがない。

窯によって、人によって、毎回絶対に違う。


だから人の窯を焚かせてもらって

自分の窯を焚いて

経験を繋げていくことでしか

その雰囲気を身につけることができない。

備前焼では、窯焚きの技術(雰囲気)が

継承されているということなのです。

窯焚きこそが「伝統工芸の技術」なのです。





昔、パナソニックで技術者だったというおじさんが

窯焚きに興味がでたのか

毎朝見学に通ってきたことがありました。


毎日来ては、証太に

「窯焚きはどうやってやっているのだ」

ということをなにか聞き出そうとしているのですが

その仕様書もない、航海図もない、

頼る人もいない、前例もない、仕事の世界観に

「とにかく、俺にはこの仕事はできん!」

と、べつに聞いてもないのに諦めていました。



大丈夫!無理に誰もやれって言わないから〜

こんなこと、楽しいとおもった人しかやらないよ。




うちのようなまだ若い窯の場合

まったく安定していないので

そこが面白いところなのですが、

とにかく一回一回、一瞬一瞬が、

初めての判断の連続になります。

初めての海を航海しているのと一緒だし

子供を産む時と一緒です。



十回ほど焚くと、窯の中がよく焼けて安定してくるようなのですが

そうなると面白さを求めて、一部作り直したりする人もいたりするのです。

備前焼をやる人は予測不能を求める人が多いのかな。



窯焚きは経験を重ねて

身体に覚えさせるしかないようなのです。


ああ、なんて単純。


証太は、お弟子のころ

どんな人の窯でも、行けるチャンスがあれば

焚かせてもらいに行っていました。

「勉強したいのでやらせてください」というわけです。

夜中に頼まれることも多かったので

わたしはさみしくなると

その窯焚きを見に行って

朝までふたりで話しをしながら

窯焚きしていたりしました。

まだ自分の窯なんか無かったあのころ

火を見ながらとりとめなく話ができる

なかなかいい時間でした。



わたしたちは、これからも

自分で窯をつくりたいとおもっているような

若い陶芸家の人たちとも、たまに

窯焚きをやっていけたらとおもっています。


先日、カフェドグラス の末藤さんに

「気さくに他の作家の人の焼物を入れてあげるなんて

 そんな人はなかなかいないでしょう?」

と言われたのですが、どうでしょうか。

他の人がどうしているのかは知らないんですが。



でも、証太が19才の時に大友さんの窯焚きに参加しなければ

わたしたちは

今、こうしていなかった。


ちょっとしたことで、

いろいろなことがより面白く変わったらいいとおもう。



証太が窯を作っていた時に

「手伝わせて」

と言って、日々、そして夜な夜な、

手伝ってくれた

剛くん、田中くん、三浦くんは、

今はもう自分の窯を自分で作っています。


剛くんは、もう窯つくりはフィニッシュしていて

あとは初窯まで、相方のまりちゃんと二人三脚。


あと、窯づくりを手伝ってくれた友人の

ヨッシーはパン職人だけれど

彼も自作で石窯をつくった。

(ピザ屋の友達はピザ窯をハーフビルドした)



窯づくりは伝染するらしい・・・!



薪窯の旅は

まず窯をつくるところが序章。

窯がないと、はじまらない。


レンガを積み上げ続ければ、いつかはできる。



このブログの前半部分は

証太が日々すこしずつレンガを積んでいく

写真の記録なので、参考になるかもしれない。




窯つくって

焚こうよ。

窯焚き、おもしろいから。



(ゆ)





#窯出し手入れ中


12月の前半に窯出し展示を久しぶりにうちでやるので
せっせと手入れをしています。




ラベル:登り窯 薪窯
posted by terra at 01:39| 岡山 🌁| 窯焚き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月11日

10月の窯焚き



























10月にやった5回目の窯焚きは


1番の部屋を大友さんたちが詰めて


共同で焚いてくれた。

焚いている間、20年前からの大友さんたちとの

記憶を反芻していました。





証太は、19才の時に

ひとりで岡山に来て

大友さんの窯焚きを手伝わせてもらった。


今おもうと、それが焼物家になるきっかけだった。


旅から帰って、東京でユウにであって

次行く時は一緒に岡山へ行こうと誘った。


それから、ユウも一緒に毎年

岡山の大友家へかようことになった。


そのころ、大友さんの家には

ヒサシさん、エミコさんというふたりの作家がいて

40代のふたりには高校生と小学生の子供がいた。


20代のわたしたちは

こんな40代のひとたちはいいなあとおもった。

それに、こんな生活もいいなあとおもった。


そのころは二人で東京に住んでいて


自分たちの狭くて電車の音がうるさいアパートは、


夜中寝る時しか帰らない


アジトみたいなものだった。






岡山に来ると、

ひろくて静かな田舎の景色や

いくらでもあるきれいな空気も星空も

とても気持ちがよかった。



東京に住んで毎晩夜遊びしながらも


田舎で自由に遊んでいるひとの方が


なんか、楽しそうに見える・・・




大友家の、業務用のガス台が置いてあるキッチンで

焼き鳥を焼きながらビールを飲んだり

おでんを煮込みながらお酒を呑んだり

作っては食べ、喋っては飲み

音楽を聴いたり 映画を観たり

夜も更けたあとは

酔った順に各自部屋に入って寝かせてもらっていた。


家でリラックスして友人とご飯を食べたり

お酒を呑んだり、次の日まで遊んだりすることは、

わたしたちのどちらの実家のスタイルにもなかったけれど

すぐに自分たちの暮らしに取りいれる。





そのころ、自分たちがかっこいいとおもう大人は

「自由っていいやろ?」

っていう雰囲気がいつもしていた。



自分たちもどうしたら

そういう大人になれるんだろうかって

20代のころはよくわからずに

好きな大人にくっついてって

遊んでもらって

このひとくらいの歳になったときは

こんな風に暮らしていたい

と漠然とおもっていたことは


今ごろ、イメージ通りになってるなぁとおもう。




19や20才のころのわたしたちは

おたがいモラトリアム期だったので


今のこんな暮らしがずっとしていたいけれど

それは無理なんだろうなぁ・・・


とおもっていた。


若かったので

その場その場で楽しそうな仕事を選んでやりながら

忙しかったけれど

食べたり飲んだり旅したり

好きなことをやって暮らしていた。

好きなことをやって暮らしていたけれど

好きなことをしごとにはできていなかったので

まだ地面に根っこがないような状態だったんだとおもう。


その後、30代はほんとうに文字通り怒涛の時代で

なんの因果か馬車馬的に働いてしまった。


そしたら、40代になったら

しごとも遊びも暮らしも

ぜんぶ一緒になってもいいような

生活が今になってきがついたらできている。



20年前の自分に

今の自分がなにか言ってやれるとしたら

「好きなことをやるしかないよ」

っていうことだけだ。



今、自分たちが子供に

いつもそればかり言っているように。


証太は、窯焚きが好きになって、

今こうして焼物家になったのだ。

わたしは昔から証太が好きで

証太が好きになったものも好きになって

今ここにいるんだな。



窯焚きって、たいへんでしょう?

と、よく言われるのですが

たいへんじゃないんです。



いつも

窯焚きは「祭り」とか「神事」だなぁと。

わたしは無宗教なのですが

1000度を超す窯の

熱と光を体感すると

今行われているこの行為が

人智を超えた

貴重なことだとおもわずにいられません。


窯の火に精魂つくす男たちをみていたら

ほれぼれするほどかっこいいです。

うちの場合は、窯焚きがあるおかげで

夫婦や家族のパートナーシップが

うまくいっているのではないかとおもっています。




(ゆ)

posted by terra at 17:32| 岡山 ☁| 窯焚き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする