こんばんは
先日は我が家の 窯出し展示週間 に
来てくれてありがとうございます。
2年ぶりに開いた家でのイベントでしたので
私たち家族がもっとも楽しんだのではないでしょうか。
展示にあたって家の中もちょっと大掛かりに改装できたし
気にいる物がすぐになくて
家が建ってから9年間ついてなかった外灯もつけました。
新しい什器をオイルで磨いている時
すでに楽しかったなぁ。
初日と最終日のイベントは
おかげさまでどちらも盛況で
狭い家のことなので
一瞬ごった返したりしましたが
参加してくださったみなさん
ありがとうございました。
なにせ山の中で交通機関が車しか無いので
自動車が家の前に連なってしまったり
証太の仕事が包装ばかりになってしまって
あまりお話しできなかったりもしたので
今後だれかに手伝いを
お願いするなど工夫しようとおもいます。
とにかく今の寺園家は
1歳8ヶ月の二女モモのお世話が中心で
暮らして働いてます。
9歳になったソラがもうだいぶ働いてくれるので
頼りにしました。
鍋でお米も炊いてくれるし
味噌汁も作れるし
だし巻き卵も作れるし
あと、買ってくれたみんなの
袋についている陶ビーズの紐も
毎日たくさん作ってくれました。
空、ありがとう。
☆ ☆ ☆
平日はお客さんがかぶらないくらいの
頻度で一組一組うまいことやってくるので
「徹子の部屋」みたいに
今まで機会がなかった方とゆっくりお話しできて
よかったです。
もちろん焼物もゆっくり見ていただけました。
もしじっくり時間をかけてみたいという方は
次回はぜひ平日に来てみてください。
それと今度は
ワークショップが
できないかなぁと。
例えば、この間
昨年牛窓に越して来た
匙や の さかいかよさんと
話をしていて
かよさんは漆を日常に仕事で使うので
陶器の直しを頼まれることが多いけれど
全部には対応できないので
簡単な直しはみんな
自分でできるようになったら
いいなーという話に。
うちは焼物家なんだけど
やはり、欠けたうちの焼物を
なんとかならないかと
持ち込まれることが
よくあります。
時間がかかりすぎるから
受けられないのです。
簡単金継ぎ教室(仮)みたいなのを
開いたら、とりあえず解決なので
ちょっと計画してみます。
☆ ☆ ☆
しかし、家でやると
布おむつを干しながらお客さんを待ったり
できるのが良かったな〜
展示会やクラフトフェアや祭りには
いつも家族みんなで行っているのですが
行った先のホテルやキャンプ場でも
おむつを持って行って
毎日洗って干すのです。
でも、さすがに毎日洗濯するのは
家がいちばん簡単。
ソラもモモも、ずっと布おむつです。
ソラの時はわたしがほとんど洗濯していましたが
モモのおむつの洗濯は8割がた証太がやっています。
洗濯がひとりの責任にならなかったら
布おむつはとってもいいことだらけです。
雨が続いて
布おむつの洗濯が滞ってしまった時に
紙おむつを買ったことがあるけれど
あれはとにかく
ゴミを大量に出してしまうので
うちはそれだけでちょっと気が重くなる。
証太は洗濯がわたしがやるより
ずっと早くて丁寧。
男の人って、実は家事が上手ですね。
子供の世話だってなにもかもできるし。
☆
そういえば今回の展示期間中も
赤ちゃんを抱っこしている
20〜30代の男性のお客さんが数名いました。
うちの周りの男の友人たちも
子供の世話をほんとうに自然にやります。
わたしたち今40代の
第2次ベビーブーマーが子供のころ
赤ちゃんの抱っこやおんぶは
大概お母さんがしてました。
わたしが子供のころ
家族で出かける時
お母さんは自分の用意もそこそこに
子供の用意を山ほどしていました。
複数いる子供にそれぞれ服を着せるだけでも
けっこう大変なのですが
その間、お父さんは
なにか自分のヒゲを剃るだの
新聞を読むだの
なんか暇にしていても
子供のことはとにかくお母さんがやる、
ていうかんじだったのです。
わたしはそれを見ていて
子供ごころに
「大人になったらああいうスタイルの
子育てはやめとこう」
という内容のストックをたくさんしていました。
けっして自分の親の人生を
批判をしているわけではないのです。
自分の好みを知る基準が
他にないのですから
親の人生ぜんぶが
子供が人生を考える
ネタなだけなのです。
子供が自分と同じ道を進まなくても
自分たちと同じような家族関係を
つくらなくても
自分たちがジャッジされていると
親はおもわなくていいとおもいます。
わたしの両親は今も二人で
つつがなく暮らしていますが
わたしはなにかないと
ほとんど実家には帰りません。
帰る暇が無いというか。
少し前までは
両親ともにいろいろ
やりあいましたが
今となっては
仲が悪いわけでもなく
ただ、わたしの家はここだから
実家に帰る、
という気分に全然ならないのです。
証太の実家へも
仕事がないと行きません。
証太は福岡名物
豚骨ラーメンと牧のうどん
がだーいすきですし
福岡大好きなんですけれど
やっぱり私たちの家はここしかないのです。
☆
わたしたちは
いわゆる核家族で子供と暮らしていますが
子供を気軽に「預ける場所が無い」ということが
結果的によかったです。
ソラが3〜4歳くらいまでは
築窯中だったので
かなりたいへんでした。
余裕がなくて。
結局ソラは保育園が気に入らなくて
あまり行ってくれず。
その頃はどうしようかと
夫婦で険悪な時もありました。
しかしながら
日々成長する子供と
ずっと一緒に暮らすにつれて
親の方が学びが多いんだなということを
常に実感できるようになりました。
その後、小学校も行かない、という
ことをはっきり言うようになったころには
わたしの方が
「そう来たか!」って
おもしろくなったくらいです。
子供と暮らす
ということは
「今」の子供自身を発見し
自分自分を成長させることだとおもう。
結婚もそうだとおもうのだけど
人生には、その場をやり過ごすだけでは
どうしようもないタイプのことがあって
子供はその代表なんです。
意外と大人のすることは
今じゃなくてもいいことが多い。
ある程度、大人の方が
時間に緩みがないと
子供と知り合える時間がとれないのですよね。
子供を見ていると
かわいくて一日たっちゃってた・・・
というのはとても贅沢なこと。
昔、桜沢エリカさんの
「贅沢な出産」という本を
妊娠中にもらって読みましたが
「贅沢な子供との暮らし」というのも
あるんじゃないだろうか。
さいきん、わたしは
「贅沢」という言葉が好きなので
頻繁につかいます。
昔広辞苑で調べた時は
は、金銭的な贅をこらすようなことが
書いてあったけれども
今はだんだん
「お金じゃ手に入らないこと」
が「贅沢」だと言葉の
意味が変わってきたようにおもう。
子供は贅沢品の一種だという人も
いましたね。
だとしたら、贅沢は
たっぷり味合わないと。
趣味も娯楽も贅沢も全て子供でまかなえてしまう。
なんて子供は多機能な存在なんだ。
展示週間のお礼を書こうとおもって
ついまた子供の話になりました。
山上憶良みたいです。
もっともっと長くなってしまいそうなので
今日はこのへんで。
(ゆ)