ここ最近は来月12月5日から
自宅で行う「窯出し展示会」の準備。
この展示会は初窯の時からやっています。
窯をつくって、初窯を焚いて
まだ個展をやってなくて
どこのお店にも置いてないころ
確か最初は2週間とか長〜い展示期間で
誰が来てくれるんだろう・・・と思いながら準備して。
それなのに、お客さんは毎日来てくれて
ありがたかったなぁ。
途中すごい風の日があって
「今日はさすがにお客さんは来るまい」と
家で酒盛りを始めていたら
来たじゃないですか、お客さん。
その人、ゆうりちゃんは、風が吹いたから来たくなったらしい。
人は色々だから、うまくいくんだなぁ。
☆
手でものをつくって
それをひとつひとつ売って、暮らしていくことは
それだけで
キャピタリズムに対する
レジスタンスなのだとおもう。
☆
修行がおわって独立したばかりのころ
初窯の商品を今みると
やっぱり今よりは下手ですよ。
でも、小川壮一さん に言われたのは
「下手でもかわいげがあれば、いい。
上手くてもかわいげがないのは、よくない。
寺園くんのはかわいいからいいよ」
小川(オガソー)さんは
すごく率直で自分軸の人なので
わたしたち二人とも好きな人だし好きな作家です。
好きな作家さんに本質的なことを褒めてもらって
うれしい。
褒められるのって、誰に言われるかが重要だな。
☆
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初窯のころに買ってくれた
お客さんや、友達、すごいとおもう。
看板も評判もない
証太がつくった焼物を
気に入ってくれて、買ってくれて。
なーんのブランドもないのに。
なんて目のあるヒトなんだと、わたしはおもうのです。
お客さんはある意味いつも自分を越えた人が来るなぁとおもう。
その時の自分になにかを教えてくれる人がきたりする。
わたしから見た証太は、純粋でスロウな人で
修行時代に展覧会などの出品をなにもしなかったのは
「だって、自分の窯で焼かないと自分の焼物じゃ無いとおもった」
と言うから、わたしは
その時は、正直困った人だとおもった。
だって、子供生まれたばかりだったし。
☆
何度も一緒に窯焚きをした今なら
彼の言っていることの一端はわかるようになったけれど
ようするに世の中のことを計算とか、計画とかできんのだなぁ。
でも、彼のそういうところはすごく好きなところでもある。
うちに来てくれるお客さんが
いい人ばかりなのも
彼が心の広い人だからなんじゃないかとおもう。
独立するころに先輩に聞いた「困るお客さん」には、
実は会ったことがなくて
うちのお客さんって
ほんとうに素敵な人が多いのです。
たまにわれわれ夫婦で
お客さんのことを
「あの人たち元気かなぁ」と
言い合ったりすることも、よくある。
友達なのか、お客さんなのか
さだかでない時だってよくある。
あたりまえだよね
わたしたちみたいに自分をさらけ出す仕事していたら
どうやってもそうなっていっちゃうんだ。
焼物好きだって、気に入ってくれたら
自分たちの子供を褒められているようにうれしいのだから。
今回久しぶりに家で展示をして
お会いできるのがとてもうれしいのです。
個人的にゆっくり話をできたらいいんですけどね。
焼物だけだと、せっかく牛窓に来てもらってもったいない
とおもうので
今回はイベントの日をつくっています。
初日に 宇摩ちゃんの津軽三味線の超絶ライブがあったり。
最終日に美味しい石窯ピザが目の前で一枚一枚焼かれたり。
平日はけっこうゆっくりだとおもうので
焼物のほかには コーヒーくらいあったらいいわ
という方は、平日を選んでいらしてくださいね。
詳細は追って更新します。
☆
モノには、初めは価値などない
ヒトが、モノに価値を与える
ヒトのおもいが、モノに価値を与えるのだ。


(ゆ)
posted by terra at 03:02| 岡山 ☀|
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